大和ハウスライフサポート株式会社様の高齢者施設6棟に「認知症ケア対策」としてオンラインによる音楽ワークを提供しています。
こちらは主に歌唱によるグループ音楽ワークとなりますが、ZOOMによる双方向コミュニケーションが可能となる為、ご入居者の方と個別にやり取りも交わしながら進めることで、回を重ねるごとに楽しみにしてくださるようになりました。
こちらとは別に、えびな脳神経外科様の診療所で個別音楽療法を行っています。
療法を受けられる患者様は、認知症の方から脳血管性疾患の後遺症のある方など様々ですが、基本的には「ご本人が希望されている」ということを確認させていただいてから開始しています。
継続される患者様のご家族からは「音楽療法を受けた後数日は歌を口ずさんだり、笑顔で話したりすることが多くなった」という嬉しいご報告もいただきます。
「認知症」という診断を受けたご本人は認知機能検査などで、以前よりも「できなくなっている自分」と向き合うことが多くなります。そんな中、言葉や記憶が失われても(曲のタイトルが一向に思い出せなくても)、かつて聞いた音楽の記憶はちゃんと思い出されることが多いのです。
療法の中では小さな成功体験を重ねていただけるよう心がけていますが、そのことで通院に対しての心の壁が取り払われ、自信を取り戻し、通うごとに患者様の話される言葉の数が増えていかれていることを実感しています。